伝え方は3種類!タイプ別の説明と「上手に断る方法」を知って自己表現で伝える力を鍛える!

上手に断る方法!アサーション・desk法・自己表現の仕方

あなたは、自分の言いたいことを周りに伝えられるタイプですか?

場の雰囲気で、時には黙っていたほうが良い時もあるかもしれません。しかし、しっかりと主張しなかったがために、自分が損してしまうこともあります。自己表現の「さじ加減」はとても難しいものです。その後の人間関係にも関わってきますから、どんな相手にも、上手な表現の仕方ができれば良いですよね!

さじ加減か・・・難しそう・・・

大丈夫!一緒に観ていこう!

自己表現伝え方の種類タイプは大きく分けて3つ!

人間には3種類の自己表現タイプがあると言われています。

  • 攻撃的な自己表現をする人
  • 非主張的で受け身な自己表現の人
  • 積極的な自己表現をする人

それぞれ、なんとなく周囲にいる方が頭の中に浮かぶ人もいるのではないでしょうか。

攻撃的な自己表現をする人の特徴

まずは攻撃的な自己表現をする人の心理です。

これは「私はOK、あなたはOKでない」考え方です。

例えば、自分が並んでいる列に知らない人が割り込んできた場合、
すぐに「ちょっと!割り込まないでよ!!」と言えちゃう人です。

自分の意見や気持ちをはっきりといい、自分の権利を主張します。

しかし、周囲の意見は尊重しません。

自分自身は、言いたいことを言ってスッキリするのでストレスを感じませんが、周囲にストレスを与えるため、敵を作りやすいタイプですね。相手の人格まで、感情に任せて「否定」してしまうこともありますので注意が必要です。

タイプの特徴

  • 相⼿の話に対し、最初から聞く⽿を持とうとしない。
    (あなたの事情なんて知らないわよ!⾔い訳しないで!と頭ごなし)
  • 相⼿の意向を聞かず、⾃分の要望を⼀⽅的に押しつける。 
    (あなたって何でもできるのね。この仕事もやっといて!と自分勝手)
  • ⾃分のおかげで意⾒がまとまったと思い込む。
    (多数決で決定〜!ほかの意⾒は受けつけませ〜ん!と世界の中心で「意見」を叫ぶ)
  • ⽀配的な態度をとり、時には相⼿を⾒下すことも。
    (そんなことも分からないの?子供からやり直したら?と自分が優勢)

非主張的で受け身な自己表現をする人の特徴

非主張的で受け身な自己表現をする人の心理です。

これは、「あなたはOK、私はOKでない」考え方です。

自分が並んでいる列に知らない人が割り込んできた場合、
「あ・・・」とつぶやくだけで、
心の中では(何この⼈、図々しい…!)と感じます。

⾃分の気持ちを抑え、遠まわしに表現したり、時には何も⾔わずに相⼿が察してくれるのを待ったりします。ストレスを溜めこみやすく、⾃分だけが損をしているような気持ちになることもあります。

意見を曖昧に伝えるだけで精一杯のため、相手はしっかり受け取ってくれず、さらなるフラストレーションへとつながります。

仕事場でも、「手が空いたらお願いね」と伝えてみても、相手は一向に頼んだことを行ってくれず、モヤモヤした気持ちを感じてしまいます。

タイプの特徴

  • ⾃⼰否定的な気持ちや、⾃信のなさが根底にある。
    (あまり強く⾔ったら嫌われちゃうんじゃないかな…と心配が大きい)
  • 恩着せがましい気持ちや、恨みがましい気持ちが残る。
    (なぜ分かってくれないの?私の気持ちも考えてよ…と根に持ちやすい)
  • 安請け合いや⽣返事をしてしまう。
    (いいよ、やってあげるよと言いつつも(早く帰りたいんだけどな…と思う)
  • 我慢が限界を超えると、⼀気にアグレッシブになる危険性⼤。
    (いい加減にして!それくらい⾃分でやりなさいよ︕︕と爆発しやすい)

積極的な自己表現をする人の特徴

積極的な自己表現をする人の心理です。

これは【私もOK、あなたもOK 】の考え⽅です。

⾃分が並んでいる列に⾒知らぬ⼈が割り込んできた場合、
「すみません、並んでます。最後尾はあちらですよ。」としっかりと伝えることができる人です。

一旦、相手の主張を受け入れた上で、自分の意見も含めた回答をすることができます。

⾃分の考えを率直に、その場に相応しい⽅法で伝えさらに、相⼿の⾔い分もきちんと聴くことができます。

タイプの特徴

  • ⾃分の気持ちに敏感であり、表現する勇気をもつ。
    (私はこう思うよ。この⽅法もいいんじゃないかな。とすんなり言える)
  • ⾃分と相⼿、双⽅の気持ちや考えを⼤切にする。 
    (私の意⾒はこうだけど、あなたの意⾒はどう?と対等に物事が見れる)
  • 考えが違っても、歩みよって解決していこうという姿勢をもつ。
    (へえ、そんな考えもあるんだ。意見を足してみても面白いな!と考えることができる)
  • 結果がどうなっても不満を引きずらず、次に⽣かそうとする。
    (今回はうまくいかなかったね。次はこうしてみようか。と前向き)

目標は3つ目だなっ!かっこいいおねぇさんみたい🎵

良い自己表現・伝える力は「アサーション」から

上記の3つのタイプは、攻撃的だと、周囲に気を使わせてしまいますし、受け身ばかりだと自分が身動き取れなくなってします。両方とも良いコミュニケーションとは言い難いものですね。

「周囲」と「自分の主張」の両方をバランスよく取り入れられる「積極的な自己表現」が行えればとても良いコミュニケーションの循環が生まれます。

そしてこのような⾃⼰表現を【アサーション】といいます。
アサーションは相⼿の⾔い分に⽿を傾けつつ、⾃らの主張もしっかり述べることです

アサーションは、⾃分の要求や意⾒と、相⼿の権利を侵害することなく、 【誠実に】【率直に】【対等に】【⾃⼰責任で】表現することが重要とされています。

アサーションの5つのポイント!

① ⾃分の正直な気持ちに気づく  
 感情を整理し、⾃分の⼼の内にある、本当の気持ちや欲求を感じ取る。

② 相⼿に伝える勇気を持つ  
 相⼿に誠実に接するためにも、物怖じせずに、思いを⾔葉にする。

③表現のしかたを考える  
 冷静に、穏やかに、はっきりと表現することを⼼がける。

④ ⾃分も相⼿も⼤切に、かつ平等に  
 ⾃他尊重の姿勢で、対等な意識をもって⾃分の意⾒を伝える。

⑤ ⾃分を責めない、相⼿も責めない  
 たとえうまくいかなくても、結果を受け⼊れて次に⽣かすようにする。

この5つが有効とされています。

1と2は受け身タイプの方にとても有効です。

34は攻撃タイプの人に有効です。

5は両者が大切にしなければならないポイントですね。

なんだか、素晴らしい指標だわ・・・

あなたもぜひ「アサーション」取り入れてみてね!

アサーションを活用した「上手に断る方法」で自己表現をしよう!

会話の中では、どうしても断らなければいけない場面もあります。
そんな時、アサーションを活用した「上手な断り方」であるDESC法(デスク法)というものがあります。
(断り方だけでなく、自己表現の方法としても活用できるものです)

心理学的に研究されたものであり、カウンセリングの場でも使用されるなど、会話の際とても効果的とされているものです。

デスク法は4つのステップに分かれています。
4つの頭文字をとってDESC法と呼ばれています。

「夜中に友人から悩みの電話ががかかってきて、そろそろ切りたい時」
を例に挙げてみます。

①Describe ディスクライブ(描写する)
現在の状況や⾏動を、客観的・具体的に述べる
互いに共有している状況を確認し相⼿に気づかせ、アサーションのための場を作る。
相手は、話に夢中で時間のことなんて気にしていないので、まず今の現状を述べてみます。
そうすると、客観的に相手もなれます。
この時、もちろん怒ったり、相⼿を⾮難するような⼝調は避けましょう。
相手に「現状を気づかせる」ことが目標です。

あ!もう12時回ってるよ。随分長いこと喋ったね。

ほんとだ!もうこんな時間!

② Express エクスプレス(表現する)
今の⾃分の状態や気持ちを素直に伝える
婉曲(えんきょく)的・攻撃的な表現は避け、Iしっかりと⾃分の意思を伝えます。
現状に気づいたら相手はこちらの意見にやっと耳を傾けてくれます。
その瞬間に自分の意志をしっかりと伝えます。
アサーションの要となるところなので、具体的に細かく冷静に伝えましょう。
感情的になると相手も「何よ?私の話聞いてくれないの?」と
感情的になってしまいますので、客観的に自分の状況や気持ちを伝えます。

今日朝早かったら、今とっても眠くて目閉じてきちゃう。
もっと話したいけど今日は限界だよ。

そうだったんだ!ごめん気づかなくて。

③ Specify スペシファイ(特定する)
具体的・現実的な妥協案や解決案を提⽰する
相⼿の気持ちを考慮し、互いにとって無理のない提案を出す。
お詫びの提案や代替え案を出しましょう。
この時、「また」「いつか」などのあいまいな表現は避け、双方の都合が合うよう提案してみます。

明日でよかったら、お昼食べながら話さない?

え?明日のお昼?いいの?ありがとう!

④ Choose チューズ(選択する)
提案を受諾された時と拒否された時、それぞれの対応を選択する
③の提案を相手が受け入れる場合と受け入れない場合があります。

YESの場合(提案が受け入れられた時)

電話ありがとね、明日また詳しく教えてね!ゆっくり話そ!

NOの場合(提案が受け入れられなかった場合
別の提案が可能なら、相手と再度話し合いながら、折り合いがつくところまで話してみましょう。

じゃ、明日の夜もっと早い時間なら電話できるよ?

注意点

相手が、どうしても譲らない場合は、②の段階で相手が納得していない場合が多いです。
もう一度、感情的にならずに今は無理であるということを伝えてみましょう。
それでも譲らないなら、自分も譲歩しすぎる必要はありません。
アサーションのポイントはお互いに⾃分を責めない、相⼿も責めないです。

お〜!なんだかできるいい女になった気がしますぅ〜!

とっても上手にできたねっ!

その他の例文

会社の先輩に飲み会においでよと誘われた場合断り方

D:いま9時ですよね。着く頃には10時になります。
(と客観的な事実を伝えます) 

E:この時間に飲みに⾏くと、明⽇の仕事に⽀障が出ると思うんです。
(ここが自分の気持ちです)

S:もうし訳ありませんが、今回はパスさせてください。
(解決案の提示です)

C: YES=誘って頂いてありがとうございました。また誘ってください。
NO=すみません。今度はこちらからおすすめのお店お誘いしますね。
  (と代替え案を伝えます)

隣人に旅行の間、飼い犬を預かってほしいと言われた時の断り方

D:私、今までに、⽝を飼った経験がないんです。
(と客観的な事実を伝えます) 

E:もし私の不⼿際で、わんちゃんに何かあったら⼤変です。
(自分の客観的な気持ちです)

 S:他をあたっていただけませんか
(解決案の提示です)

 C:YES=ありがとうございます。お役に⽴てずすみません。
NO= では、ペットホテルを利⽤してはいかがですか。
(などと代替え案を提案してみます)

このように、少し普段の会話でも工夫して伝えてみるとかなり変化を感じるのではないでしょうか。
4つのステップを頭の中に入れ、客観的に話を進めていくことでお互いに気持ちよく会話を終えることができます。ぜひ日常の中で活用してみてくださいね!

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